アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

家庭に片足突っ込んだ男を好きでいられる訳がない

私の中では家族が非常に大事な存在だ。
恋愛友情とわず、付き合う人の判断基準TOP3に「家族仲が良いか」が入ってくる。


いつも蟹座だから家が大事なのかな…で済ませているのだが、 私の価値観のベースが家族と過ごした日々に基づいているので、 そこから離れた人とはそもそもの価値観が合わないのだろうと推測する。


最初に浮気相手に対して「あ、終わったな」と思ったのは「彼女とはそういう雰囲気じゃない。空気のようなもの、 もはや家族だ」と言われたときだった。


浮気する人のお決まりのセリフではあるのだが、 私はよっぽどでなければ「家族」という単語で表現しない。

 

例え話でも、家族のようなもの、という表現は出てこない。


20年付き合っている幼馴染にも、 1週間2人で過ごせる10年来の友人にも、 家族は当てはまらない。


第2の家族のようなもの、だけど、他人だ。


彼はあまり家族仲が良くないというが、大学まで出してもらって、 幼少期の病弱だった頃の思い出があって、 兄弟とのエピソードもある。


私の中では立派な幸せ家族が思い描けてしまう。

 

当人としてはそういう事実があるだけで、実際の関係は全然冷え切ったものなのかも知れない。


だが、私の想像はそこに及ばない。

想像ができない。


私には怒られてもケンカしても互いをブスだのデブだの言いあって も、仲が良い両親と姉妹しかいないからだ。


彼と彼女の関係だって分からない。


分からないが、私の価値観で言えば「家族」 と言える彼女の存在は非常に大切なものだ。


だって血のつながりもない、 一緒に過ごした時間は人生のたった数年の人に、 家族だと言えるのだ。


私は他人が家にいるのが好きじゃない。

彼もそう言うが、他人が自分の空間にいるのが苦手な人間がプライベートな空間が一切ない場所で何年も一緒に住めるのだ。

 

それなできるなんて、何よりも尊い存在なのではないかと思う。


だから、彼が「惰性で付き合っているが彼女とは別れられない」 と言ったときに、家のこともあるだろうし情もある、 私に乗り換える程の決意をさせる力がなかったのだ、 と思うより先に


それは大切にすべき確固たる存在だと彼の中で決まっていると考え た。


私の価値観なら、そうだからだ。


次に「あ、終わったな」と思ったのは、 彼が彼女と一緒に引越しをしたタイミングだった。


彼女の家族が引越しを手伝いにきた

と聞いた時、それはもう、本物の家族だなぁと思った。


私はよっぽどの覚悟がないと自分の家族には会わせない。


顔を知ったところで無駄だからだ。


自分の家族にも付き合う人にも、 無駄な人間関係を構築させるのも申し訳ないし、 意味のないことはしたくない。


私の大事な家族に会わせるのは、こうと決めた人だけだ。 


私の家族が会いたいのも、きっとそういう人だ。


分かっているから、 私の価値観では例え人手が欲しくても費用を節約したくても、引っ越し終わりに家族と彼氏と全員でご飯を食べたりしない。


そんな覚悟がない段階なら手伝いを頼まず金を出す。


「娘と一緒に住む人」 として顔を合わせている親御さんの気持ちや、「お姉ちゃんの彼氏」として彼に会う兄弟の気持ちを思うと、 彼が何と言おうと彼女と彼女の家族の存在を無視してこの関係を続けることはできなかった。


彼にとってこ、彼女の親と会うのがどういう重み があるのかは分からない。

 

彼女にとっても、結婚する前に一緒に住んでいる、 何年も付き合っている彼氏を親に会わせることは、 もしかしたら大したことではないのかも知れない。


でも、私にとってはそれはとても大切な、 踏み込むには覚悟がいる家庭の領域の話なのだ。


冷静を積み重ねてきたものの、 その話を聞いた途端にサーっと冷めていく自分を感じて、 やっぱり距離は離れても家族は私にとって何よりも比重の大きな存在なのだと再認識した。

 

こんな所で確認するとは思っていなかったが笑

 

調度良い機会だ。

彼の臭いが苦痛に感じるようになった時点で、もう潮時だったのだろう。

 

結婚したら良いと発破をかけたものの、実際に報告されたりしたら凹みそうだから、また何とかフェードアウトを試みてみることとする。

 

もうすぐ新しい年度が始まる。