アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

病み病み女との思い出②

日が空いて10月末

 

14時に什器を入れる予定だったので、それに合わせてのんびりしていた矢先

 

社長から珍しく電話

「何か某郵送屋さんが早く来ちゃったみたいで!再配達できないって言われたからオートロックの前に置いてもらっちゃった!ごめんだけど早めに行って受け取って〜!」

 

オートロックの前…?

マジ…?

 

オシャレタウンのオシャレビル

4階までエレベーターで運べば良いっしょと思うかも知れないが、そこまでの間に開け放しておけないドアが2枚

 

めちゃ狭エレベーター

 

えぇーとは思ったが、組み立ても自分らでやるしそんな重くはないだろうと思いつつ、備品の買い出しをしてからサロンへ向かう。

 

オートロックの前って聞いてたけどそれらしき物はない。

 

あれー?と思いつつ4階へ向かうと、部屋の前に大量の段ボール達。

 

椅子20脚にテーブル3台分。

ヒュウ!

 

「おはようございまーす!アレ全部店長がここまで運んだんですか!?」

 

と、オートロックの前と聞かされていた私が中々のテンションで声をかけると

 

「違います(暗黒)」

 

と返事が返ってくる。

これはこれでヒュウ!である。

 

あ〜!これはダメな日ね!

と悟りつつ、絶望していても荷物はなくならない。

 

何からやりますー?と元気に聞くが、もう店長のテンションは死。

 

とりあえず不在票あったやつ持ってきますね〜!と階下に降り、外に出て宅配ボックスの番号を押す。

 

暗証番号、わかんねぇ。

鍵、部屋に置いてきた。

 

ピンポンして開けてもらい、暗証番号を聞いたときのブリザード

 

何かもう店長が什器運び込もうとしてて、慌てて手を出す。

 

暗証番号メモりてぇ…絶対忘れる…と思いながら、とりあえず後で良いやと段ボールを運ぶ作業に入った。

 

サロンは地下・中2階・3階のオシャレな作りなのだが、今回ばかりはそのオシャレさが死ぬほど憎かった。

 

クソ重い什器を一々地下に持って行くのが面倒くさ過ぎるwwww

 

玄関から店長のうめき声がしたので

「大丈夫かーーーー!!」とファイト一発のケインコスギな気持ちで手を差し出したら

 

「早く持って!!(ブチギレ」とバチバチにキレられた。

 

そんな怒んなくて良いじゃん…

しゅん…

 

もうコレは何してもあかんやーつだな、と思い、黙って黙々とと机と椅子を運び込む。

 

店長のレザースカートにめちゃめちゃ段ボールが擦れる

 

チョークだらけになっとる

うわぁ…おニューだったらどうしよう…

 

とりあえず運び終わったぞ!

荷解きするかーと気張ると

 

「軍手とカッター持ってきた?」と店長

「あ!忘れました!(明るく」

「だと思った(暗黒」

 

えぇ…

そんなにアレな感じ…?

 

歩いて10分くらいのとこに100均があることを思い出し、買ってこようか?と提案するが却下される。

 

まぁ段ボールなんかボールペンあればよゆーだしな

 

と、ざくざく段ボールを開け散らかしつつ、ふと店長の手元を見る。

 

お前も軍手してねーじゃん…。

お前もねーんじゃん…。

私の心はほぼ死んだ。