アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

脱処女をアピールしたすぎて今思えば黒歴史

5年生の頃からBLに慣れ親しんだ私は、性的なことにはそれはそれは耳年増な小中学生だった。

 

なので「えー?そんな事で恥ずかしがってんの?」という謎のマウントを取るタイプの女児で、それは初めてセックスをした27歳まで続いた。

 

中学まではまだ良かったが、高校も2年くらいになると既に実体験を済ませている友達が複数出てくる。

 

早い子は中学でも済んでいたのだろうが、それは少数派だった。

 

高校の私の言い分は「自分で責任取れないのに生でセックスなんてするもんじゃない」(そりゃそうなんだが)

 

で、ちょっと今までの耳年増マウントが取れなくなってきたので潔癖派の防御を固め始めた。

 

大学ではもう、セックスの経験なんて珍しくもなんともないもので

 

でも私は耳年増兼潔癖人間だったので、セックスの話になるとちょっとチグハグなことを言い出す感じだったと思う。

 

実体験に伴わないことをフワッと言うみたいな。

 

今だからこそ、セックスした事があろうがなかろうが他人にとっちゃどうでも良いし

 

そんな事でマウント取ってくるやつなんかロクなもんじゃないから気にすんな

 

と言えるのだが、当時の私は耳年増な自分を何とか肯定して守ってあげる事に必死で、処女である事がコンプレックスだった。

 

ある日、何もかも早かった姉に「アンタ胸はデカいけどそれ付いてるだけで誰の役も立ってないよね」と言われたことにカチンときて、思い切って行きずりの関西弁くんと初めてセックスをした。

 

今なら我が姉ながら何てひどい事を言うんだと思ったが、当時の私は「確かに」と思ってしまったんだなぁ…

 

そこからの今度は恋愛コンプレックス、セックスコンプレックスが始まるのだが…

 

しかし、処女コンプレックスがなくなった私は一種の呪縛から解放されていた。

 

知識をひけらかしてマウントしていた自分を守るための防具がもういらなくなるのだ。

 

だって本当にセックスを体験したんだから!

 

もう「本当は処女なのに経験豊富みたいに見せなきゃ」という、自分にかけた呪いが解けたのだ!

 

となった時の私ときたら

 

今まで私を疑っているんではないか?と思っていた人に語る語る

 

居酒屋で「ちょっと…」と止められるくらい明け透けに語る。

 

また「こんなん恥ずかしがる事じゃないじゃん!」という謎の性おっぴろげマウントを始めてしまった。

 

普通に日常生活の中で彼氏彼女の関係で愛のあるセックスをした経験がある人は、そんな事で自分をアピールしたりしないのだ。

 

それに気付かなかったあの頃の私…

セックスの経験レベル1だったから仕方ないとは言え、中々の黒歴史

 

その後、レベルを上げようと色々してみたが、やっぱり安心して「この人に愛されてるな」と思えないセックスでなければただ人数が増えるだけで実態が伴わない。

 

単純にセックスが好きな人ならば良いのだけれど、私はきっと肉体と精神を割り切って遊べるタイプの人じゃないから、こういうレベル上げはダメなんだなとやっと分かった。

 

自分1人で立派な床上手になろうと思っていたが、どうやらそれはあまり良い結果は生み出さないようだ。

 

てか、オナニーじゃないんだから自分1人でレベルアップすることなんか無いわなぁ…。

 

次は実態の伴うセックスでレベルを上げようと心に決める三十路である。