良い歳しておまじないの話を書くことになるとは思わなんだ。
と言っても、学生の頃にやる
枕に好きな人の写真を入れる
とか
好きな人の名前を消しゴムに書いて使い切る
とか
その類のものではない。
近所にある小さなバーに春先から通っているのだが、そこのマスターに今週の私のガッカリニュースをお伝えしていた。
すると、悪い縁を断とうということで、北を向いて2人で厄除けを念じながら酒を飲み、私に向けて3点指差し確認みたいなのをやってくれた。
どういった効果があるのかは謎だが、エンガチョみたいなものかな?と思っている。
何となく良いお酒は悪い気を清めてくれる気がするし、そういう指を使ったおまじないみたいなのも私は好きだ。
何を信仰しているわけではないが信心深い性質なので、純粋に「なんか良いことある気がする〜!」みたいな気持ちになった笑
こういうのは自分でやっても良いが、程度はどうであれ「他人が私を思ってやってくれる」というのが効いてる気がする。
お酒は居酒屋メニューしか知らない私に、マスターはいつもリキュールの説明をしながら何が美味しいかを教えてくれる。
何となくイメージでしかお酒を頼まない私に、提案しながら美味しいものを作ってくれる。
それが商売だと言われればそうかも知れないが、それでも話しをしながら一緒にお酒を飲んでタバコを吸う時間を楽しく思う。
元ヤンだけど良い兄貴だ。
ほぼ2ヶ月に1回くらい行く程度だけど…。
少しでも良いことがあるように、誰かが願ってくれることが、何よりのおまじないだなとしみじみした秋の夜長である。