アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

嫌いになりたくないから知りたくない

『彼女の存在を感じたくないから、想い人のプライベートを知りたくない』というのが、彼のことを知りたくない理由の大きな部分を占めていた。

 

この間までは。

 

もちろん今もそう思っているし、2人の生活を感じ取れるようなことを聞かされると胸が痛む。

 

しかし、物理的に距離が置ける状況になって少し経ち

 

彼の人となりを振り返った時に「あ、こういうところ好きじゃないかも」と冷静になり始める。

 

毎日近距離で会って、毎日飽きもせず延々話しをして

 

好きだなと思う感情が怒涛に押し寄せて冷静な目で見る暇がなかった。

 

物理的な距離の近さは本当に判断力が鈍る。

 

彼の一挙手一投足がイベントのようで、慣れない恋心に浮かれていたのもあるだろう。

 

だが、2日3日と彼の情報が更新されない間に、今まで貯まっていた彼とのやり取りや自分の気持ちを振り返ると

 

私が好きな私でいられたか?という自問には「ビミョーにダメかも」という答えが出た。

 

やはりどこかで彼に気に入られる為に振る舞い、自分の倫理観や立ち位置などを見失っている自分がそこにいる。

 

かっこ悪いぞ、と発破をかけたくなるような自分だ。

 

この恋をジワジワ衰弱させていくのだと決めているのだが、自らの手で殺してしまうのは悲しいものがある。

 

私にもっと気力があれば頑張るのかも知れないが、手に入らないであろうものや、手に入れた時に失望することが分かりきっているモノを追い続ける元気はない。

 

私はこの人の何が好きなんだろう

 

好きなんだけど、知らないから本心から好きかどうかも分からない

 

結局は狩りに近い感覚の中で得る幸福を愛しただけなのだろうか。

 

恋愛って何なんだろう

 

このギャンブル的な快感から抜けられないから、みんな恋を忘れる為に新しい恋を探すのだろうか。