アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

スキンヘッドになって半年が経った頃の自分語り

脱毛症が全身に広がり、今は髪の毛どころか眉毛もなければまつ毛もない。

腕毛もスネ毛もないし何なら下の毛もない。

 

鼻毛もない。

 

なぜか脇毛と顔の産毛はある。

何でだよ。

こいつらに関しては本当に何でだよと思うが、まだ毛を作る細胞は生きてるんだな〜と思えるからありがたくもある。

 

まぁ、顔の産毛は永久脱毛するけど。

 

望まぬ形、望まぬタイミングでスキンヘッドになってしまったので

「よっしゃ!折角だから堂々と派手な化粧して街を歩こ!」とか「ド派手なヅラ被ってみよ!」とかは全然思えていない。

 

昔は「70くらいになったら金髪からスキンヘッドにしてド派手なサングラスかけて街を練り歩きたい」と言っていたが

 

今スキンヘッドになるこたないだろうと。

 

15年近く2年おきくらいに円形脱毛症を発症していたが、全部抜けたのはコレが初めてだった。

 

抜けることに関して慣れている風ではいるが、毎回恥ずかしいし悲しいし

 

どうやって隠そう

見えてないかな

 

と、ずっと気にしていた。

 

気にしている自分を否定していたから、良い加減そういう繊細な感情に気づけよ!と体からSOSが出たのかも知れない。

 

どんなに調べても、医者でもハッキリと原因がわかっていない病気なのだ。

そういう捉え方もできると思う。

 

で、最近素直に悲しんでいるし

恥ずかしい、ヤダなと素直に思おうと思っている。

 

かといって、同じ病気や別な理由で髪を失った方々を恥じている訳ではないよ。

 

自分の中の観念や、髪があるのが当たり前だったころの意識や

みんな当たり前に持っているものが自分にはない

あるはずだったものがない

みんなと違うことが怖いなと、怖いと思っていたんだと最近素直に思う。

 

あ〜、私色々強がったこと言ってたけど

 

髪がないのはみんなと違うから怖い

会社員を辞めて独り立ちするのが怖い

恋人が何年もいないことがバレるのが怖い

人にバカにされるんじゃないか?

自分は無価値なんじゃないか?

自分は大した人間ではないんじゃないか?

 

そう気づくのが怖い。

人から外れるのを怖いと思っていた自分に気がつくのが怖いというか

 

自分は人とは違うんだ

特別なんだ

弱くないんだ

強いんだ

優れているんだ

 

そんな風に自分に証明したくて、攻撃したり戦ったり噛み付いたり

必死に自分を守っていたんだなと

 

髪を失ったことで気が付いたりして。

 

繊細な人を疎んじたり

悩んでいる人に正論を押し付けて「弱い」と切り捨てたり

 

そして何より、1番近い人である自分に30年ずーーーーーっとそういう心無い厳しさを向け続けていた。

 

そして、私はいつも自分に否定され続けて

お前は本当に何もできない

何もできないんだから与えられる価値がない

 

価値がないやつは望んじゃいけない

常に人に損害を与えている

自分は悪いやつだから誰かに奪われるのは仕方ない

でも人から奪ってはいけない

 

人の知識を対価なしに奪ってはいけない(誰かに教わってはいけない)

人の時間を奪ってはいけない(自分の都合で相談したり、会いたいなんて言っちゃいけない。望むならお金なり体なり差し出さなくちゃいけない)

自分みたいな人間を好きだと言ってくるやつは、自分以下だ

こんな自分以下の人間なんて、どう扱っても良い(でも好意をもらってしまっているから何かは返さなくちゃならない)

 

だから私のことを好きな人なんて嫌いなのだ。

怖い、気持ち悪い、私から何か奪おうとしている。

体も時間も心も奪われて搾取されて捨てられるんだと

 

そんな風にしていた気がする。

 

でも、それは辛い。

それを四六時中されるなんて辛すぎる。

 

他人からコレと同じことを強いられていたら反発するだろうが、いかんせんコレを遂行しているのは自分自身なのだ。

気がつくはずもない。

 

だから私の中の否定されている弱い私は、もっともらしい正論をかざして何とか自分を甘やかそうとする。

でも、厳しい私は許さない。

でももっともらしい正論ではあるから、仕方ないなと受け入れる。

でも、本当は許されない弱さを実行してしまっているから、それが罪悪感になる。

 

そりゃ毛もなくなるってwww

と思うよね。。

 

どんだけ厳しいんだよw

 

髪がなくならないと気づかなかったかも知れない。

人と違うことが怖いと思う弱さ。

まざまざと目に見える形に現れた時に、もう厳しい私が厳しい精神論だけで突破できるような次元ではなくなった。

 

私って弱かったんだ。

弱い私が、繊細な私がいたんだ。

薄々感づいてはいた、普通でありたいと思う自分

みんなに迎合したいと思っていた自分

怖いと思う自分

自分を卑下している自分

強がって戦っている間は気がつかなかった。

 

可愛いものが好きな自分

性的なことを恥ずかしいと思う自分

お金を使うのが怖い自分

与えられるのが怖い自分

好きな人に好きだと言えない自分

認められたくて頑張るけど頑張れない自分

疲れたと言えなくて暴れて壊しちゃう自分

あ〜、そんな自分がいたんだなと、ようやく気が付いた。

 

長い道のりだった。