この問いへの解は、今だ自分の中でも出ていない。
27の頃、私はヒマだった。
昨今のオタクたちについていけなくなったなぁ
私も年かな~なんて考えて始め
「ヒマだし、もうすぐ30歳だし『絶対結婚しない!』とか思ってるわけでもないし、いっちょ恋愛でもしてみるか~」
と重い腰を上げたのが脱処女のキッカケだった。
11の頃から二次創作に明け暮れていた私は、オタクをする=創作をすることだった。
めっきり創作活動が廃れてしまって生きがいを失っていたので、恋愛市場に出て自分の女としての価値を知ろう&何か創作の糧になるものが得られるかも知れない!と思っていた。
もしかしたら結婚相手に出会えるかも知れないし、お気楽専業主腐女子もアリ!くらいのノリだった。
しかし、まぁ出るわ出るわ私が27年間貯め続けていたこじらせの塊たち。
思ったよりモテないのかも!?
私ってもしかしてブスなのかも!?
※現在「私ってブスかも」はモテないことに対しての言い訳だったと理解している。私は基本的に自分の顔が大好きである。
てか恋愛下手じゃね?
ここから、ボロボロいろんな問題に遂に光が当たり始めた感覚だ。
どうして自分が今まで恋愛してこなかったのか
人とつながるとは私にとってどういうことなのか
母や家族との関係
なぜ男性に心を開けないのか
好かれたくない人にも媚びてしまうのは何故?
等々
今までの自分像が崩れていくにつれ、ドンドン創作とはかけ離れてきてしまった気がする。
姉は「男を知ったから男同士の恋愛に浸からなくてよくなったんでしょ」と言うが、私にとってBLとはその程度のものだったんだろうか…。
BLというより、二次元そのものへの意識が薄れてきて、段々『趣味・自分』のような感覚になってきた。
私は何がしたい?
私は何が好き?
私はどうやって生きたい?
誰と生きたい?
そんなことを考えていたら、二次創作が入る隙がなくなってしまった。
二次気で腹の底が押し上げられるような興奮を抱くことも、ほぼなくなってしまった。
「あ~、懐かしい~!好きだったな~」と笑って言えるようになってしまう自分が、やっぱり少し寂しい。
下りたくて下りたわけではない腐女子の舞台を振り返りながら、私はネクストステージへ進む…。
やっぱり寂しい。