「言わないと分からないよ」って、当たり前なんだけどとっても苦しいなと思うのだ。
よく男女間のあるあるみたいなもので、自分の機嫌が悪い理由を言わない女が面倒くさいといった内容のものは見かけるが、言葉にするって怖くないか?
もう取返しがつかなくなるのだ。
思いついたときにパッと出てしまって、それが決定的なことになってしまう可能性があるなんて、言葉って怖くないか?
怒っている本当の理由を言ったら、もうダメになってしまうかも知れない。
理解されないかも知れない。
上手く伝わらなくて、誤解されてしまうかも知れない。
受け取ってもらえないかも知れない。
そしたら、この気持ちはどこへやったら良いのだろうか。
言葉って、怖いのだ。
「よくそんなこと言えるなこの人」と思う人は沢山いる。
モヤっとした時に、それを伝えてみるのはあまりにもワガママで自分勝手なんじゃないかと思って怖い。
否定されるのが怖い。
「私は今の嫌だった」
「今のって悪い意味?」
その類の事を問いかけるのは、勇気がいる。
「あっちはそんなつもりなかったのかも知れない」
「私が穿った解釈をしているのかも知れない」
だとしたら、私が間違っているのだろうと
だとしたら、間違った考え方をしている私が被害者ぶるのは、悪いことじゃないか?と思ってしまうのだが、みんな違うのだろうか。
だから私は多くの前置きをする。
自分はこういう立場で、こういう考え方を前提にこう発言するが、あなたにそれを受け入れろとは言わないよ
と、長々~前置きをするし、私の友人もそうだ(笑)
言葉は怖い。
誰を傷つけるか分からない。
それが正義感から出たものであれば、余計そうだ。
間違っていた時に引っ込みがつかない。
そんな時に、ごめんねと言える人はどれくらいいるんだろうか。
私も含め。
悪気がなく、誰かを傷つけているのかも知れない。
それに、傷付けられていても、最初は分からないのだ、言葉だから。
言わないと分かんないよって、よくそんな怖いことを言えるなぁとも思う。
じゃああなたは受け止めてくれるんですか?
最後まで理解しようとしてくれるんですか?
言葉を引き出した責任を全うしてくれるんですか?と
思ってしまうな。
「言わなくても分かってよ」って、そういう意味も込めてるんじゃないのかな。
まぁ、私も表明しないやつに権利はない派の人間だったが、受け手の責任を考えることもある。