アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

ネガティブ引き寄せの法則

絶対ある。

ネガティブ引き寄せ。

 

何故かと言うと「あ…コレだめかも」と思ってる時は、ダメになった時のために気持ちに予防線を張ろうとする。

 

ダメになった時「ほらね、ダメだと思ってたんだ~」と思った方が気が楽だからだ。

なので、ダメになる理由になりそうな行動を取ってしまう。

そして「やっぱりね」と言う。

 

ネガティブ引き寄せの完成だ。

 

私は昔からそうだ。

 

自分が自己評価よりも出来ないやつだと自分自身も思っていなかったので

「勉強してないから点数が微妙だった。でもしてない割には良い点だったよね?さすが優秀な私」

「本気出して走ってないからタイム悪かった。でも私短距離嫌いだし、別に良いもん。球技は得意だし」

 

努力をしないクセがつくし、自分の気持ちは納得させられる。

ダメになるのはラクなのだ。

 

それが、今後あらゆるハードルに影響を及ぼすなんて、あの頃の私は知る由もなかった。

 

私が本気を出せない病にかかってしまっていることは薄々感づいていたが、まさか恋愛や趣味にまでそれが影響してくるとは思わなんだ。

 

二次創作で私は小説を書く。

 

何よりもコレだけは誇れると思っていたのだが「好きなことを仕事にするぞ!BL小説書いて生きてやる!」と意気込んだあの頃

 

よ~し!と机に向かうが、書けない。

最初の2ページも書けない。

主人公が全然動かない。

攻めと出会うまでにもいかない。

 

私は二次創作で、書きたいシーンだけを抜粋してエロやら鬱やら日常ほのぼの小説などを書いてアクセス数や閲覧数を稼げていただけで、自分で何かを作り出し、それをやり切るような忍耐強さは全くなかった。

 

去年冬コミに出た時、書き切れた感がないなぁと思って前編と書いて終わらせた小説の後編はまだ出ていない。

 

というか、冬コミに出した時点で満足してしまったし「まぁ良っか。誰も続きとか気にならないっしょ」と思い込んでいた。

 

だが、思ったよりも全然売れてしまった。

 

表紙を書いてくれた友人のお陰は多々あるが「Pixiv見てきました!」と声をかけてくれた方もいた。

 

嬉しかったけれど、正直震えた。

申し訳なさを通り越して、あまりにも大きな罪悪感で震えた。

 

一生懸命苦しみながら書きはしたが、私は長年本気を出さない病に侵されていたせいで、自分が生み出したものに全く自信がなかった。

苦しんだ割には手抜きだと自分で思っていた。

 

「こんなクソみたいな小説を…お金をだして買ってくれる上に…楽しみにしていてくれた…?」

 

お金を出してくれる人に非常に失礼なのだが、こんな…こんなこと言ってもらえるなら、もっとちゃんと書けば良かった…

 

本当にごめんなさい、本当にありがとうと、何だか自責の念に駆られてしまった。

 

そして、くずぴの事もあらゆるネガティブを想定してあらゆる不幸を招いた。

 

「彼女いる人だし、どうせ何もないっしょ!私は久々の片想い楽しめば良いや」

と思っていた。

 

そう思っている時は、もうトントン拍子にコトが運んでしまって、あれよあれよという間に良い感じになってしまった。

 

正直、くずぴも私を良いと思ってくれるとは思っていなかったし、結構肉食なんだというのも想定外だったし、まぁ何よりの想定外は浮気に抵抗がないくずだったことなのだが(笑)

 

そうなるともう、どうしたら良いか分からなくなる。

私は本気で何かをやり切ったことがないのだ。

自分が好かれる・誰かに愛される人間だって自信もないのだ。

 

本気で彼女からくずぴを奪い取る覚悟もないし、本気で愛している可能性なんて、自分もくずぴも、両方信じる自信もなかった。

 

いつか捨てられる

いつかダメになる

いつかズタボロにされるんだと自己暗示をかけ続け、そうなった。

 

ズタボロにされたのは私だけではないが、私はこう自己暗示をかけることで自分を被害者だと信じ切った。

 

はじめから分かっていたことじゃないか

本気で好かれてるなんて期待なんてしていなかった

この人がクズだからいけないんだ、私は最後まで行く気はなかった

 

そう自分を保身して、何とか乗り切っていたのだ。

 

冬コミの時と同質のプレッシャーを感じたのは、会社でくずぴが私と接触する回数が増え、以前ほど人目を気にしなくなってきた時だった。

 

俺のもの感を出されるのは大好きだったのだが

ダメになった時に誰かに勘づかれるのでは?

と、怖くなった。

 

何でダメになる前提なんだよって、今なら思うのだが、私が自分たちの関係にキチンと責任を取るつもりがなかったのだ。

 

くずぴの事を色々とダメなヤツだと言ってきたが、私だってダメなやつだった。

中途半端なことをしてきたのは、私も一緒だ。

同罪だった。

 

本気を出すのは怖い。

ダメになった時に痛い思いをしたくない。

 

でも、まさか人間関係までこんなことになるなんて思いもしなかった。

こんなことなら、もっと一生懸命やればよかった。

 

勉強も水泳もバスケも、恋愛も小説も、本気でやり切れば良かった。

 

私は多分、まだ若い。

30ってったって40より50よりまだ若い。

 

一生懸命やろうと思う。

考え抜いて、粘って、一生懸命自分を大事にして、大切にしたい人をもう、すっっっっっっっっっっごい大事にしようと思う。