アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

知人が婚約破棄した話

先日、交際1ヶ月で電撃婚をしようとしていた知人から「婚約を破棄した」と報告をもらった。

 

率直な感想は

ふぅん

やっぱりか

あんまり面白いことってないな

幸せを願っていたかと言われると否だな

 

という気持ち。

 

彼女は私より一回り年上で、認めてもらいたい欲が非常に強い人だ。

 

『人は必ず私に何かしてほしい意図を持っている』という思い込みが身に沁みている私と彼女の相性は(彼女目線で見ると)バッチリで、何かにつけていろんな話をしてくれる。

 

私の周りには、私含め自意識をこじらせすぎた人間ばかりいるのだが

彼女もまたその1人だった。

 

彼女の過去の栄光に関しては、見ていないので否定も肯定もできない。

けれど、今現在の彼女は一回り以上年下の私にですら甘えたい・承認されたい気持ちが強すぎる。

 

男子とご飯に行きたい、何かを否定して自分の優位性を示したい、そんな思いが強すぎてちょっと近づいた周囲を辟易させてしまう。

 

彼女の心を許す範囲外にいるときには、彼女は警戒しているため自分の有能さや役に立つ所、従順さのような許容範囲の広さをアピールしてしまう。

 

しかし、そこから一歩踏み込むと途端に依存に傾倒してしまう。

しかも彼女が懐に入れるのは依存や馴れ合いを嫌う類の人間ばかりなので、甘えを見せた途端「あっ」と距離をとられてしまうのだ。

 

すごく不憫だなと思う反面、私もいい加減空気を読みすぎて空回るのを止めようと思っているので遠慮なく距離を取らせてもらう。

 

だが、不憫だ&世話になったという部分もあって、完全に切ってしまうのは可哀想という私の甘い部分が出て今だにプライベートな話を聞いてあげるくらいのことはしている。

 

そこで、今回婚約がダメになった人との出会いや経過やらの報告を受けていた。

私のコミュニティ内では結婚している人はいない。

強いて言えば姉と幼馴染2人くらいで、その辺は親類のようなものなのでノーカンだ。

 

件の知人女性が交際ひと月でプロポーズされていると話していた時に、私は手放しでその話を飲むよう提案した。

 

正直面白がっていた。

今も面白がっている。

 

今まで『電撃結婚した人』というデータが私の中になかったので、どうなるのかな〜成功しても失敗しても面白いな〜と思っていた。

 

こういう時、本気でその人の幸せを願っていたらムチャクチャ警戒するし「1度その人と会わせてくれ」くらいのことは言う。

 

けれど、私にとって彼女の存在は私の人生のデータを取るためのサンプルの一つで、結果は「ははぁ、なるほどね」程度の感想しかない。

 

こういう時「人は面白いな〜」と思うのだ。

状況によって言っていることがクルクル変わるのも面白い。

辻褄が合わないことも、この人にとってはこんな道理で通ってんのかな?とか

今まで私が必死に外部の人に「筋を通さなきゃ」と思いながら生きてきたのがバカらしくなる。

一体なにと闘っていたのやら。

 

 

彼女は最初、ハイスペを捕まえてはしゃいでいた。

彼女曰く「スペックは全く意識していなかったが自分を好きになった相手がたまたまハイスペックだった」とのことだった。

けれど、私に話すお相手の男性像は、主にスペック自慢だけだった。

 

それ以外はパッとしない、面白みのない人だと

自分が関わっている友人のハイスペ男たちの方がよっぽど良いと話していた。

 

なぜそいつらに嫁にもらってもらわないんだと言うのは、禁句である。

 

プロポーズされ、有名ブランドの指輪をポンと買い与えられ、相手の両親も手放しで大喜び。

 

トントン拍子で進んでいく結婚までの流れに、私は「ほほう、このまま幸せになられてもつまんないけど、こんな人生もあるのかぁ」と思って眺めていた。

 

 

しかし、入籍前の同棲生活を始めた途端に「こりゃダメだ!」となったらしく、今回の婚約破棄に至った。

 

入籍しなくて良かったねぇ、手続きが面倒になるところだったね。

お金があって良かったねぇ、すぐに出ていけるもんね。

 

とは思うものの、それ以上でもそれ以下でもない。

 

人が私の知らないところで、決断をして時間を過ごして、そこに何か結果が出て

そしてまた生きていく様は面白い。

はぁ〜、人生は続くんだなぁと思う。

 

私もきっと誰かにとってはそんな存在なんだと思うと、これもまた面白い。

 

友人たちの大事な決断は自分のことのように心配になってしまうから、これくらいの距離感の人が何人かいるのも良いスパイスだよなぁと思う事件だった。