アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

自分の絶対値から抜け出した人とそれを阻む人

極端に傷つくのを恐れ、自分の絶対領域から出ない人がいる。

 

私の後輩くんもその1人なのだが、彼は最近恋をした。

 

決まった人、決まった時間、決まった思考でぬくぬく暮らしていたのだが

 

彼の決まりきった日々がその女性の存在で好転してきた。

 

「どうせダメになる」「どうせ嫌われる」「どうせ俺なんて」とずっと言っていた彼が、未来に一抹の期待を抱き始めたのだ。

 

彼曰く、今まで傷つかないためにダメになったところから逆算して行動していた。

 

けれど、彼女が悉く彼が「こうなったら良いな」と僅かに願っていたことを易々と飛び越えて肯定してくれる。

 

そして、彼は徐々に自分の絶対値から目を上げ、彼女の存在を確認し始めた。

 

見守る私の立場からすれば、もう二次元が三次元になったくらいの感動だ。

 

常に最低5パターンはフラれる想定をしながら彼女に会っていた後輩くんが、次の予定のためにウキウキしているのを見ると私も嬉しい。

 

ただ、彼女が後輩くんを友達として見ているのか、恋人候補として見ているのかは判断がつかない。

 

金づるとも思っていなそうだし、仮にどんな結果になってもその過程は後輩くんに大きな実りをもたらすだろう。

 

できれば上手く行って欲しいし、ダメでもまた二次元に戻らないよう応援してやれば良い。

 

ありがとう彼女…まだ彼女じゃないけど…

コイツ世の中ナメてるから…

自分を世界一不幸だと思ってるクソザコメンタルだから…

世界はもっと広いんだと教えてあげてくれ…

 

なんて、最近の私のホットトピックは主に後輩くんの恋路なのだが、やはりおばちゃんが邪魔をする。

 

だって二次元の住人が三次元に出てきたら「スゴいんですよ!縦横以外に奥行きがあるって知まってました?」って言うだろ普通。

 

そうだよ!奥行きに気付いたなんてスゴイじゃん!と喜ぶ私。

 

それに対して「今更気づいたの?私なんか三次元極めすぎて本当辛いけど?ナメたこと言ってんなよ」と曰うババア…

 

このクソババア…

 

折角嬉々として話してくれていた後輩くんはもうそれ以上その場では話さない。

 

ちょっと彼女とのデータプランの相談などを始めると、スグに寄ってくるババア。

 

「騙されてるんじゃない?」

「お財布ご苦労」

「その人絶対何人も男いるよ」

「その年齢で後輩くんと付き合おうとするとかおかしくない?」

 

などなど、本人だって何回も想定したであろうマイナスな要素を遠慮なくぶつけてくる。

 

初めからその想定で動くとそうなる前提の行動を取ってしまう。

 

自分が思い込んだ他人軸になってしまうのだ。

 

目の前の彼女本人と自分がどんなやり取りをしているのか、彼女がどんな人なのか

 

何が目的かなんて関係なく、彼女がどんな人なのかを自分の目で見て肌で感じて体感して見極めた末に

 

じゃあどうやって関わった行くのが自分にとっての幸いなのか

 

自分のスタンスで動かないとダメにする。

 

「この人はお金目当てだ」と思いながら見ていると、全てがそう見えてくる。

 

そんな物は彼女と関わる上で違和感を感じ続け、確信したら「お金を払い続けて彼女に貢ぐのが幸せ!」ならそうしたら良いし「俺はお財布係なんて嫌だ!」と思えばやめたら良い。

 

確信も持てないままネガティブなフィルターを通したら、彼女の本心なんて見えるはずがない。

 

傷つかないために警戒するのは悪くはない。

けれど、始めから疑ってかかったらもったいない。

 

ましてや、彼女と会ったことも話したこともない外野が「後輩くんが心配だから」を免罪符に水を差すなんてこんなに野暮なことはない。

 

野暮な野郎は嫌いだ。

 

ババアに余計な口を挟ませないようにしながら、何とか後輩くんの恋路を応援したいものである。