くずぴと離れて2ヶ月になる。
まだカウントしているのだから暫くは忘れられないなぁとは思うものの、以前のような激情で不安定になるような波はない。
波はないけど、ドライヤー中に急に思い出して泣けてくるくらいには引きずっている。
何にヘコんでいるのかは正直分からない。
好きだったは好きだった。
「好きだったからヘコんで良いんだ」で片付けても良いのだが、何かこう…何か私はこう…やり直したいと思っている。
復縁的な意味ではなく、テストみたいな。
今までは練習で、まだ本番じゃないみたいな。
まだ大学入試じゃなくて、練習のやつみたいな。
復縁は望んでいないと言えば嘘になるが、くずぴソノモノへの未練というよりは、私がやり切れなかった、悔やんでいる行いに対する執着な気がする。
いや、本人ももちろん好きなんだけどね。
好きなんだけど、私がもっと短気を起こさずに恋愛ができていれば、くずぴとの関係はこんな事にはならなかったんじゃないかと…。
自分を責めたいわけでもないのだが、私は昔から短気なのだ。
短気だし、自分のニーズを率直に人に言えない。
どうして欲しいのか、どんな言葉が欲しいのか、何が不満で不安なのか、甘やかしてくれる好きな人にも言えない。
どうせ２番手だから叶えてもらえないだろう
彼女じゃないんだから要望を伝えるなんて無駄に決まっている
どうせいつか終わる関係なんだから、私を知ってもらっても仕方がない
不満だけ貯めて、だんだん自分がくずぴを嫌いになっていくのが分かる。
くずぴも私に何も言わなくなるのが分かる。
いつしか気安い触れ合いすらできなくなっていった。
いつも私は「いつ終わるのかな」とばかり考えていて、終わりに向けて心の準備をしながらくずぴと一緒にいた。
終わると分かっているのに悲しむなんてバカみたいだと思っていたからだけれど、いざ自分でぶった切ってみたら全く心の準備なんてしていなかった。
乙女ゲーのしすぎだろうか。
私が間違いをしなければ何か上手くいくような気がしていたけれど、いつも相手が提示する選択肢の中から正解を探していて、私は相手に何も与えない。
理解されようとするのは、怖い。
されなかった時に悲しい。
自分に自信がないから「私はこういう人間です」と出すのが怖い。
私を出した結果、彼女と比べられて捨てられるなんて、怖くて怖くて仕方がない。
そもそも、恋愛が何だか自分の中で腑に落ちていなかった。
恋愛なんか、ミンナがしているからやっている
ミンナもドラマや漫画の世界をなぞりたいだけで、よくよく考えもしないで恋愛をしている
モテてヒエラルキーの上の方にいたいんだろう
承認欲求を満たしたいから、より多くの異性に認められようとするんだろう
そんな茶番はいつか終わるんだから、するだけ無駄なのに
終わるものを始めるのって非効率的じゃないだろうか
いつか終わるって決まってるんだから、アッチもいつか終える気でいるだろう。
なら、私がいつどんな形で終わらせたって、アッチにも特に不都合がないだろうと思っていた。
私の漫画の中に出てくる、○○編の中の1人にすぎないと思っていた。
ずっと誰に対してもそう思って生きてきたけれど、私はいつも人を好きになる。
そもそも恋愛に効率を求めるならしなければ良いのに「恋愛をしない」という選択をいつもできない。
最近、素直に私は誰かを愛したいのだなと思う。
年を取ったんだろうか。
くずぴがくれた発見なのだ。
私はいつも誰かを愛して満たしたいなと思っている。
何だか別れ話のことを思い出したので、その内経緯でも書こうかな。
