アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

③ナゼ恋愛初心者の私にセフレがいたのか

何やかやLINEでやり取りをしたり、出先ついでにドライブに連れて行ってくれたり、セフレ君はマメな男であった。

 

基本的に人好きでケータイ好きな私にとって、良いペースで付き合ってくれる人であったのは確かだ。

 

だが、話せば話すほど「?」となることが多い。

 

あらゆるものに対する価値観が違う。

何かにつけて否定的だ。

あと意識が高い

 

願望はあるが実行するのは面倒な私は、自他共に認める怠惰な人間だ。

 

私はそれを是とするが、彼はそうではない。

彼のために変わろうとも思っていないので、話はいつも何となく私がディスられて終わる。

 

そんなんで良いのか?的なことをよく言われていた。

 

別に良いよと思っても、口に出したら空気が険悪になるだけなので言わない。

 

分かって欲しいほど彼が好きではないからだ。

 

今思えば、そんなんで良いのか?って言いたいだけな人だった気もする。

 

違和感は覚えつつも、まだ私の異性と共にいるのに慣れようという試みは終わっていない。

 

とりあえずアッチが飽きるまでは、私も研究させてもらおうと思って付き合いを続けていた。

 

ちょいちょい夜に遊びに行こうと誘われることもあった。

 

どの提案も楽しそうだったので、それもアリだなぁと思っていたが、時間を考えると下手するとセックスも付いてくるのだろうと思うと最後にウンとは言えない。

 

そんな日々が続いていた中、私が飲み会の帰りの電車で具合を悪くした。

 

セフレ君の最寄の駅が近かったので、休ませてもらうことになり、まぁ後はお察しの通りである。

 

初めは仲が良かったと思う。

告白紛いのことも言われたが、全部はぐらかした。

 

私が彼のどこが好きなのか分からなかったからだ。

 

嫌いではない。

好きになれる気もする。

でも好きか?

 

違和感が拭えないまま惰性の関係が続き、次第にセフレ君の方の熱も下がってきたのだろう。

 

扱いが明らかに雑になってきた。

そうなると今度は私が何となく縋るようになる。

 

今まで追われていた立場がなくなるのを惜しいと思う心理なのだと思うが、当時は「思ったより私は彼が好きかも知れない」と思っていたことだった。

 

だが、私は面倒くさがりなので、好きだ!と思った人には盲目的だしスグに好きだと伝える性分だ。

 

アッチから告白させるとか、その類のことが出来ない。

 

でも、好きだ!と突っ込もうかと思うが、何が好きなんだ…?と思うとブレーキがかかる。

 

好きなところがないのだ。

 

セックスもする

一緒に出掛けることもある

テレビを見ながらご飯を食べる

 

でも、彼とまともに話すのは車の中かベッドの中だけだ。

 

しかも短時間。

しかも楽しくない。

 

好きかも知れないと思い始めている私がこう思っているのだ、冷め始めたセフレ君はもっと思っていただろう。

 

何となく『あなたの事を好意的に思っているよ』とほのめかしても、食いつきは間違いなく悪い。

 

惨めだなぁと思っていた。

アッチが飽きるまでは続けよう、セックスは好きだし、誰かと過ごす休日に慣れてしまっていた。

 

だが、始まりは好奇心だったとしても、もう今はただの喪失感にしがみ付いているだけの状態だ。

 

コレを恋愛感情と呼ぶのなら、恋愛とはあまり楽しいものではないなぁ

 

もう止めようと、家にある彼の物を捨てた。

私が置いていった物も捨ててくれと言いたかったが、そんな事をはっきり言うような仲でもない。

 

元カノの物じゃないか?と思うような日用品を貸してくるような男だ、私の高い化粧落としは次の女に貸してやってくれ。

 

その後数ヶ月はフェードアウトしていたが、しばらくしてまたグダグダした。

 

最終的には「もう個人的なやり取りはしない」と伝えることが出来て良かった。

 

結局、盛り上がるタイミングがズレたお陰で私とセフレ君はセフレのまま終わったし、私はまた自分の好奇心に傷付けられる形での学びを得た。

 

なぜセフレがいたのかと言うコトに対する回答としては、盛り上がりのタイミングと、本来なら友達にもなれないくらい合わない人だと根っこでは分かってしまっていたことが上げられる。

 

冷静にならずに、さっさと「私も好きよ!」と言っていれば付き合っていたのかも知れない。

 

だが、冷静にならずにそうなっていたら間違いなく余計に婚期を伸ばすハメになっていた気もする。

 

キチンとお付き合いと言う形をとったらもっと良くなったかも知れないし、悪くなったかも知れない。

 

だがその道を取らなかったことに後悔はない。

 

だって冷静になると、彼と私は気が合わないからだ…

 

うーん、後は経過観察をしようと思ったこともセフレ止まりになった原因な気もする。

 

世の中には「付き合ってみれば好きになれるかも知れない」という思考の人がいるが、それができる人と出来ない人がいるのだなと思った。

 

きっと、私の中に受動的な好意がないのだ。

 

好きになってくれた人を好きになるという考えがない。

 

ガードされている女を落とす目的で好意を示してくれる彼に返した気持ちは、私の個人的な好奇心と、してくれた事への申し訳なさからくる感謝の思いだ。

 

そりゃあ飽きられるだろうって感じではあるのだが、飽きられないように努力するほど彼を好きになれなかった。

 

彼も同じではないかな?

 

セフレとはこんな感じで出来上がるのだなぁと思った出来事だった。

 

何のオチもない、個人的なまとめ日記である。