毎度私のタイトルは微妙に分かりづらくていけない。
なんかもっと分かりやすくキャッチーな物言いがあるハズなのに!
パッと見返すと分かりやすいのが下ネタしかない!!いい加減にしてくれ!
私は夜中の散歩を日課にしようと4日前から奮闘しているのだが、ボーッと歩きながら価値観が合わない人のことを考えていた。
図書館にちょいちょい行くのだが、丁度借りてきたこの本を読み終わったタイミングだった。
タイトルだけ見て本を買ったり借りたりするタイプだ。
やさぐれた気持ちだったので『幸せ嫌い』なるタイトルに惹かれて借りてみた。
奇しくも、アラサー向けの結婚相談所を題材にした内容で「おぉ…タイムリー」と思いながら読み上げた次第である。
内容は、結婚願望旺盛な男ウケ抜群な主人公だが、恋愛体質のせいで婚期を逃して30歳になってしまった。
男ウケが身にしみたその才能を生かし、結婚相談所に勤めながら結婚とは何かを考えて行く…
と、いうあらすじだ。
結婚願望がある人の気持ちはよく分からないので、主人公に対して「いやぁ、あんたなら大丈夫だよ。こんな可愛いらしい30歳ならスグお嫁さんになれるよ」と、田中みな実を思いながら読んでいた。
私が注目したのは、可愛いらしい主人公でも、キレ者の女所長でもなく
結婚に踏み切れずにいるキャリアウーマンの象徴として出されたお客さんの方だ。
プライドの高さや、スグに否定すべき場所・疑ってかかる箇所を見つける洞察力、男ウケの為の媚びが不得手なこと
男性の生態へ納得できないこと、高慢になってしまうこと等など
私の友達にソックリやんけ…!!!
友達は、職業柄ブランド物は身につけないが
・いつも反論の余地を探し
・相手の弱点を探し
・敵か味方かをジャッジし
・懐柔か攻撃かを常に考えている
いつの時代の戦闘民族なんだと、彼女と話していると毎度驚かされる
どうすれば自分が強そうに見えるか考え抜いて生活している。
ヒールの高さや、目線、仕草、声音
そういう所まで、いかに攻撃力を上げるかを考えながら生きている。
威嚇は余計な争いを生まない為らしい。
戦闘民族…
彼女はそんな自分を曲げるくらいなら結婚や恋愛などどうでも良いと豪語する。
そんな自分をよく卑下しているが、満足しているのも見ていて分かるので、それはそれで良いと思う。
彼女はしっかり者で、真面目で、あまり器用なタイプではない。
要領が悪いことで家族から幼い頃から批判されていた彼女は、真っ当な道を真っ当に歩むことで自分の正当性を証明しようとしているように思う。
ルールから外れてなければ、多少怠けたって構わない
ちょっとミスをしても、愛嬌で許しを得る
そういう事が出来ない人だ。
それが出来ないことで、母親に愚鈍だと言われ続けた彼女は、とても母を愛しているし、同時にちょっとだけ、恨んでもいる。
どこの家の母娘にもある、母へのちょっとした恨みだけれど、愚鈍だと言われ続けた自分を認めさせる為に、彼女は『世間』に強く囚われる。
自分の精神が悲鳴を上げても、それが体に現れても、世間ではこうだと言われていることを意地でもやり遂げる
逃げるのも手だと伝えても、戦い続ける。
いつも気を張って、何にも負けないようにしているのだなぁと、少し心配になってしまう。
でも、戦う事が愚鈍と言われる自分を正しいと証明する、自分を守る為の方法なのかな…と思う。
私は自分を縛ったり傷付けたりするモノから自分を守ろうとする傾向がある。
コレはウチの母が心底ナルシストだったからで、女同士の気安さ故に、容姿であったり生活面のによく口を出す人だったからだと思われる。
独特の美意識の押し付けや、独善的な物言い、かまってちゃんな所
私も母を大切に思っているが、それに縛られた若い頃を思うと、やっぱりちょっと恨んでいる。
縛られるのがイヤだし、嫌な思いをさせてくる奴も嫌だし、自分が辛い我慢できない!と思ったら最悪逃げ出して良いと思っている。
私がいなくなっても世界は回るのだがら、全然大丈夫なハズ
と、無責任だけど自分が最優先。
世間体よりも自分が大事になってしまう。
コレで苦労したことが割と多いので、現状この逃げ癖を克服するのが課題である。
私はこんななので、世間とか社会とか、当たり前とか、あまりそういう思考が好きじゃないというか
当たり前に縛られていては私は自分を守れないので
世間でこうだから、を真面目にやってたら爆発しちゃうぜ〜 みたいな気持ちで生きている。
コレがきっと価値観って奴なんだろうなと、思っている。
なんかお母さんのせいにしたけど、分かりやすく思い浮かんだのがお母さんだからゴメンねお母さん!笑
私は友達に価値観が絡む相談をした事がある。
そして、ソレを実行した結果、彼女のように断固としてやり遂げる意思がない為、味気ないハンパな事をしてしまった気がしている。
彼女は世間・社会・当たり前を自分の意志で貫いて戦っているから、自分に満足できる。
その価値が良いとか悪いとかではなく、そこに自分の意志があるかどうかの問題だ。
彼女は流されると決めて流されているから強いんだな、と、思い至った散歩道であった。
こないだ迄は『私はそんなの間違ってると思う!』と鼻息を荒くしていた私とは思えない
急成長だ
褒めてくれる人がいないので、自分で褒める。
「当たり前」に流される時もあれば、そうでない時もあるだろう。
自分は小さい頃、流れる川に石を落としたり葉っぱを落としたりして、流れが変わるのを見たり、葉っぱの動きを見るのが好きだったことを思い出した。
私の人生も、そんな感じで楽しく眺めらんないかな〜と、希望的観測。