アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

引越しの情緒

家の中から私の気配がドンドン消えていくのをこの1週間毎日見ている。

 

自分でダンボールにザカザカしまっていってるのだが、もうここには住まないんだな〜とじんわりしたのはカーテンを取った時だ。

 

ウチは無駄に3部屋もあるので、寝室だけは最後までカーテンがかかっているが、照明を外して荷物がダンボールの中に全部入った家は、もう私のモノではなくなった。

 

お世話になったね〜と思いながら、棚にビミョーに付いてる醤油をこすり落とす。

 

椅子の粘着シールが付いた床を擦る。

 

10年の付き合いになるコタツを売りに出した。

600円だった。

 

コレで今日の夜は寿司でも食べようと思う。

 

新卒の頃集めていたフィギュア

2年間ずっと仕舞いっぱなしだった。

 

謝りながら捨てた。

 

ホントは誰かの手に渡って欲しくて売りに出したが、もう流行らないジャンルなので売れなかった。

 

何かを辞めたわけではないけれど、もう昔の自分では無い気がして、本当に必要なモノを選びながらいきたいなと思った。

 

思い出は大切にしたいけれど、何もかもを手元に置いてはいつの間にか雁字搦めになって足がもつれる。

 

自分が今、何が必要なのか分からなくなってしまいそう

 

一緒にコタツを買った姉は結婚して新しい生活を始めた

 

2人で選んだコタツ布団は、定期的に洗濯して大事に使った。

 

お揃いの真っ赤な座椅子は、2人が別れて暮らすことになった時に捨てた。

 

鼻血の跡が消えなかった笑

 

私は自分でソファを買い、ソファに合う高さの机を買った。

 

今年もコタツを出したけど、ソファの高さには合わなくて

 

コレを自分の成長と見て、コタツを手放そうと決めた。

 

最後まで迷った。

実はオフハウスの人が来る30分くらい前まで悩んでいた。

 

思い出の物なんだ、と思ったけど

(あと足元が寒すぎたんだけど)

 

思い出の物で次の家の生活スペースがなくなっちゃいそうだったので

 

必要最低の思い出の物は妹がくれたダッフィーだけにした。

 

ダンボールに詰め込むのが申し訳なかった。

 

私はもうこの家には戻らないけど、綺麗なお部屋と大きい鏡をありがとう。