アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

台風がくるぞ!と、ばあちゃんの思い出(まだ健在です)

この嵐の前のみんなの焦燥感

コンビニやスーパーからモノがなくなっていく感じ

 

おぉ…!本当に地球最大規模の台風がくるんだ!と、ちょっと非日常にワクワクしてしまう。

 

私の父の実家は山の中の限界集落にあって、大きな川を渡す橋が落ちれば、もうそこから出られなくなるような場所にある。

 

ひいじいちゃんが建てた古い家

こんな台風の日は、すぐ裏の山が崩れるんじゃないかと不安で、三姉妹で寄り添ってザワザワしていた思い出が蘇る。

 

そんな日は、18時に寝て4時に起きるような生活をしているばあちゃんが、21時頃に私たちの話し声を聞いて起きてきて、ホットミルクを作ってくれた。

 

ただ牛乳を温めただけの、あの牛乳のまくが張っているホットミルクだけど、嵐の時の楽しみだったのを覚えている。

 

20年以上前の思い出なんだと思うと、ちょっと驚くくらい鮮明に覚えているのだ。

 

雨音と、川の音と、畳の上で4人で丸くなって飲むホットミルク。

 

今ばあちゃんの家はフローリングになってしまったし、トイレも洋式になってしまった。

 

あんなに頼りに思っていたじいちゃんは認知症が進んで、ばあちゃんは小さくなった。

私も雨音が怖くて眠れないような子供ではなくなってしまった。

 

ただ、ばあちゃんのスゴイところは今でもあの当時の印象が変わらないところだ。

 

じいちゃんも、父も母も、私が思っていたよりも全然同じ人間で、幼い人だったんだと30になった今は思う。

 

それはそれで親近感がわいて良いのだけれど、ばあちゃんはずっと聡明で忍耐強く、ユーモアに溢れたばあちゃんのままだ。

 

ちょっとダメンズ製造機かな?とは思うけど笑

 

嵐の日には、今だにたまに自分でホットミルクを作ってみるけど、あの当時の味にはならないんだよなぁと

 

ちょっとノスタルジックな気持ちになるのである。