アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

ティンダー男子との出会い2人目~アゴ詐欺Yくん~

さて、この2週間で、私はすっかりティンダーに飽き、退会してしまった。

合計でティンダー男子とは4人直接会ったのだが、全員良い感じに地味だった。

そしてモテなそうだった…。

 

私のヒエラルキー的に言えば付き合うに当たってつり合いが取れる地味さなのだが、ヤリ目が多いと噂のティンダーで、私は普段お目にかかれないようなチャラ男に遊んでほしかったのだ。

 

だが、私がライクする人する人がモテなそうな地味な男で、自分より恋愛経験が低そうな子としか出会えない!

自称面食いとして生きてきたのだが「私の純粋な顔の好みって地味系だったんだな」と、また新たな発見をしてしまった。

遊び目的の地味男なんてヤダ~!ということで、グッバイティンダーである。

 

さて、そんなこんなでまだティンダーに対して初々しい気持ちでのぞんでいた2人目。

Y君との食事の日である。

何と彼は、一皿2000円超えの肉がある焼肉店を予約してくれた!

 

どんな肉でも炭火で焼くだけで美味しい貧乏舌の私は、普段安々にばかり行っている。

たまに友人がパチンコで当てると牛角に連れて行ってくれる。

大体飲み物も含めて2500円で済むような肉ばかり食べている私にとっては、ちょっとビビるくらいの料金設定である。

 

というか、給料日前のお財布に優しくなくて「どれくらい出せって言われるのかな…」と、ある意味ドキドキしながら待っていると、Y君がやって来た。

 

私はY君の目と鼻と髪型と眉毛あたりのバランスが最高に好きで、食事が決まった時にはワ~イ!と喜んだのだが、実物を見て一瞬で冷静な気持ちになる。

 

何だか、顔が大きい。

 

S君の時にも感じたことだが、男性は体が細いとどうしても顔が大きくなってしまうようだ。

 

そして、アゴが長い。

そういえば、Y君の写真はいい感じにアゴが隠れていた気がする。

 

まさか、自分の欠点をキチンと分かっているタイプ…!!

そういえば唇も見えないようにしてたな…!

私は唇が厚いのはあまり好みではない。

 

食事中、口から上だけならスゴイ好きなのに、と3万回くらい思った。

 

S君の痛い経験から、変な人が来たらどうしようと心配していたが、Y君とは普通の、合コンの後日2人で食事に行くような人との会話ができて心底ホッとした。

 

休みの日何をしているか?とか、元彼元カノと別れた理由とか、どんな人が好きか?などなど

 

想定の範囲内の話しばかりで、安心である。

 

お会計の時「外出てて」と言ってくれた。

 

ドアがガラス張りなので、領収書をもらっている所を確認しながら『経費かな』と思いつつ、有難き幸せをかみしめながら心の中で両手で拝んだ。

 

2軒目までごちそうになってしまい、次は私が奢る約束でその日は別れた。

 

変にベタベタしてこないし、変なタイミングで下ネタもぶっこんで来ないし、なんて良い人なんだろう!

 

最初はアゴ詐欺だと思ったけど、良い友達としてスタートできたかも知れない!

と上機嫌だったが、別れて冷静になって私を襲ったのは罪悪感だった。

 

その日、私が彼に出してもらって金額は約7000円。

時給換算すると、自給3500円。

 

同い年の彼に、私がそれだけ出してもらえる程の働きをしたのだろうか。

初対面の超絶可愛いわけでも、メチャクチャ若いわけでもない女に3500円?

そんな…

これが男の人の常なのだとしたら、何と言う不条理か。

 

女の方が結婚的歴までの時間が云々とか、化粧品代が云々と色んな論争があるが、少なくとも今日の私に1時間3500円の価値があったとは思えない。

 

下心満々でベタベタしてくる人や、5歳以上年上の男性に対しては、不快料だったり若さ料だったりで多少奢ってもらっても罪悪感はない。

 

ただ、今現在の私は「若い」とは言えない、今回はしかも同い年。

しかも、Y君は私に指1本触れていない。

 

何も対価を払っていない状態での別れに、私の胸は結構痛んだのであった。