あまりにも不甲斐ない結果だったので、すぐにネタバラシをしよう。
D君とは一晩同じ部屋に泊まったが、全く何もせずに朝になって健全に解散した。
その日の夜、私は最高に萎える合コンに参加していた。
声ばかりがデカくて話すことはつまらない営業君の話しと最悪な段取りで、テンションはダダ下がり。
もうコレは誰かに抱かれでもしないとやってらんねーな!と、前々からスケジュールがすれ違いまくっているD君と珍しく予定が合いそうだったので連絡を取った。
D君は私のティンダー遍歴の中では珍しく、写真がハチャメチャにチャラかった。
Kくんと同じく、あからさまにチャラい奴ならチャラ男なんじゃないか!?という期待を込めた人選だった。
一切予定も飲む場所も私に合わせようとしない所が気に食わなかったが、もしかしたら稀代の遊び人とかはこんな感じなのかも?
ネットで会った女なんか蔑ろにしちゃうのかも?と、ムカつきはしていたが、いざ会うことになるとワクワクしてくる。
脱処女の時しかチャラ男に弄ばれたことがなかったので、あの感じならスッゴイ楽しみだな〜!と期待が膨らむ。
が、実際会ったD君は大分くたびれていた。
ここ最近見た男の人たちの中でダントツにくたびれていた。
ワガママを言えば、私はネルシャツを着ている男子は好きじゃない。
しかもシワシワ。
またワガママを言うが、肌が荒れてるのも嫌だ。
女子並みのツルツルは求めていないが、目で見てガサガサが分かるのはちょっとキツイ。
私はスマートでキザな遊び人が好きなのだ。
そして、決定的だったのが臭いだった。
臭いんじゃない。
そうじゃないのだが、生理的にダメな臭いがする。
触れないな、と悟った瞬間、もう何とかしてこの人には早く寝てもらおうというスイッチが入った。
お酒を買い込んで酒盛りをし、先にお風呂に入ってもらってその後私はゆっくり時間をかけてシャワーを完了する。
お疲れ&良い感じに酔っ払ったD君は、待ちきれずに寝ていた。
ッシャ!
別々なベッドで就寝し、朝はムチャクチャ早起きした。
始業30分前に会社に着いたのなんて、入社以来初めてだった。
大変申し訳ないことをした自覚はあるのだが、コレばっかりはネットの出会いの弊害と諦めて欲しい。
そんなこんなで、D君ですっかり懲りた私はティンダーから退会した。
これ以上続けても、思わしい結果は得られないだろうと判断した結果だ。
私の今夏のティンダー男子との出会いは以上である。
ネットの住人と出会うという人生初の試みを経て、私はまた一つ経験値を上げた、ということにしておこう。
トホホ…