アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

繫ぎ止めてたのはいつでも私だった

風呂でシクシク泣いていたら、重大なことに気が付いた。

 

私たちは過去2回絶縁を決意した、と思っていたが、どちらも私が一方的に決意したものであった。

 

1度目は私がプロポーズに失敗したとき。

彼は面と向かって私に結婚はできない、今の彼女と自分から別れるという選択は取れないと話をした。

 

その時に私は「2人で会っちゃうとまた触れてしまうから、もう会わない」と宣言してその場を去った。

 

が、初めて友情から恋愛対象として好きになった彼を失うのが辛すぎて、帰りの電車で泣きながら『せめて友達でいさせてほしい』と送ったのは私だった。

 

2度目は初めてセックスをしてしばらく経ってから。

 

事後の彼の態度に絶望して、初めて心底好きになった人とのセックスがこんなに虚無に満ちたものかとガッカリした私は、何も言わずにそっと彼をブロックした。

 

次の日はバレンタインだった。

私は泣きすぎて寝込んだ。

 

特に絶縁宣言はしていなかったので、仕事場の人として、今までと変わらない態度を取っていた。

 

だが、結局関わりを持っていれば話したいことはドンドン湧き上がってくるし

 

その時気の進まない飲み会に出ていた彼を労いたくて、それを自分への言い訳にまた復活してしまった。

 

この時も私が謝ってLINEのIDをもらった。

 

彼が「既読がつかなくて何度も見返してしまった」と言った時は、申し訳なさと同時に寂しい思いをしてくれたことに満たされてしまった。

 

もうこんな事はしない、私も辛かったと

 

そして何故ブロックに至ったのかを正直に話し、彼もその当時のことを「不安にさせて悪かった」と謝ってくれて

 

私たちは少し前進したような気がした。

 

そこから暫くは安泰だった。

1ヶ月くらい、友達として私達は順調に進んでいた。

 

ある日、私が仕事で参っている時、彼が外に連れ出してくれた。

その心遣いが嬉しかったし、久しぶりに顔が見れたのも嬉しかった。

 

分かってはいたが、やっぱり辛い時に顔を見て声を聞けて、僅かな時間でも一緒にいれて、好きだなぁと思った。

 

気が滅入ったときに会いたいのは彼で、聞きたい声は彼のもので、大好きだった。

 

当時のチャットを眺めてるだけで泣けてくる。

 

今だって好きなのに、好きなのをやめたくて、早く彼がいない日常に慣れたくて

 

もう意図しないところで彼女との生活の話なんて聞きたくなくて

 

3回目の絶縁宣言をした。

 

もっと自己開示して良いと彼は言う。

辛くなったら頼って良いと言う。

少しでも一緒にいたいと言う。

 

でも、そんな幸福は彼女の存在ひとつでひっくり返ってしまう。

 

私には何もない。

彼には帰る家があって、待っている人がいるけれど、私には何もない。

 

それが虚しくて悲しくて悔しい。