私とくずぴは根っこは違うが枝は非常によく似ている種族だ。
倫理観、道徳観といったものは多分全く異なるのだが
「うわっ」と思う所や「ひぇっ」と思う所は似ている。
うわっ は人の行いに対する嫌悪する場所
ひぇっ も同じようなものだが、羞恥寄りの嫌悪だ
ちなみに女の好みは全く違う。
男の好みは同じ。
食の好みは近しいが、食への考え方は違う。
触れる目的は似ているが、タイミングが違う。
セックスの好みも多分違う。
私のなかで、嫌悪が近いのは非常にありがたいのだが、疑心暗鬼になる大きな要因だった。
私が自分の自己肯定感の低さに気付いたのはこの部分だったのだが、「いま触って良いのだろうか」「イヤじゃないだろうか」「今の動きは拒絶だったんじゃないだろうか」「今の言葉の裏はこういう意味だったんじゃないだろうか」と
私自身が嫌いな人間にやられて嫌に思うことを基準に置いていて、私が好きな人にされたら全然気にならないようなことを気にしていた。
ということは、私が私自身を低く見積もっていたんだなと、ちょっとショックだった。
『彼の中の私』を評価している時に、『私の中の嫌いな人・他人』の評価に合わせてたのだ。
『彼の中の私』なんて、私が知る由もない。
私が作り出しているくずぴの中の私は、私の中の私だ。
書いていて、やはりちょっとショック笑
私とくずぴが似ていると仮定したら、傷付きたくないし傷つけたくない。
傷付くのは単純に辛いし、傷付けることには責任も伴う。
それに、基本的に自意識過剰で恥に敏感に反応するので恥をかきたくないしかかせたくない。
責任を取りたくないから私は人を傷つける時は基本刺し逃げだ。
「御免!」と後ろからグサーっとしてサーっと逃げて行く、辻斬りスタイルだ。
グサーっと突然くずぴを傷つけた。
今回で2回目だ。
2刺しされたくずぴが私をどう思っているのかは怖いが、もしかして私は刺され返さないといけないのではないかと思っている。
この間、3刺し目をしてしまった気がする…。
私は過激派辻斬りstyleなので、傷付けようと思って人を傷つける。
私は傷付きたくないが、やる。
でも、くずぴのことは可哀想なやつだと思っていて、切ない思いをさせたくなかったし、少しでも寂しい思いをしてほしくなかった。
毎日彼女と暮らしているくずぴが果たして寂しいのかは疑問ではあるが、私に遠慮してほしくないなと思っていた。
(まぁ、何だコイツと思ったことは多々あるから遠慮して欲しかったんだと思うのだが)
私なら、恥をかいたと思って死にたくなるようなことを、くずぴにしてしまった。
あんなに自意識過剰な人に、追い打ちをかけてしまった。
カバーしたいが、私はもうくずぴと関わりたくない。
傷付きたくない。
元気でいて、安らかに暮らしてと思うのだが、私を傷つけないでほしい。
くずぴの存在が私を傷付けるんだから、関わらないのがベストなのだ。
でも、傷付かないでほしい。
私がどんな態度を取ってもくずぴのことが好きだということには自信を持っていてほしいと思うのは、大きく矛盾しているんだろうなぁ…
保身を取るか、大恥を忍んでみるか、ずっと迷い続けている。
先に大恥を忍んでくれたくずぴに報いたい気持ちはあるのだが、この矛盾をどうしたら良いのか、答えがいつまでも出ないでいる。