アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

おじさんの会話の愛しさ

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私はいま、新橋のOLである。

そして今、酔っている。

 

私の領域が侵される気がして、イライラして攻撃して、そんな自分に嫌気がさして酔いで自分をいじめている。

 

ハイボール

クエン酸サワーと

煮込みとアジフライと納豆オムレツ

3本のタバコ

 

これらで酔っている。

イライラする。

 

新橋は小娘の存在で沸き立つようなおじさんはいない。

 

おじさん達だけで作り上げられた世界がある。

 

おじさんは、ラグビーのこと、野球のこと、かみさんの愛情が子供に移っていくこと、後から来る会社の人のこと

 

色んなことで盛りがっている。

何とはない会話が繰り広げられる。

今は武田勝頼を裏切った武将の話をしている。

 

一人で飲む人、5人で飲む人、女連れ

 

いろいろいるが、何となくおじさん達の話は愛しい。

 

何となくだけど、中学生の頃の自分を思い出す。

 

今日学校であったこと

彼氏のこと

苦手なあの子

部活のこと

嫌いな先生、好きな先生

 

何とはなく、特に意味のない会話。

ただ人が聞いてくれたら嬉しい話し。

 

おじさん達って良いなぁと思う。

 

これから家に帰って、奥さんに色々言われながら支度を解いてお風呂に入って、明日のために寝るんだね

 

私もそうだけど、私は誰かのためには生きていない。

 

何も制約がない。

 

制約があるおじさん達は、幸せに見える。

 

ずっと結婚を目標にしていた20年以上付き合いがある幼馴染みが結婚する。

 

私は自ら制約を望む日が来るんだろうか。

何とはない時間なのに、ちょっと感慨深い夜である。