お昼、会社に来ているインターンの子とエレベーターで出会した。
人懐っこく、ちょっとおバカな、いじられ役も笑って引き受ける可愛い子だ。
入ったばかりの頃は私が面倒を見ていたが、彼女の担当になった直後に干されて全部の仕事を奪われたので、その子も別なチームへ行ってしまった。
私は好きな人だろうがそうでなかろうがお昼は1人でいたいのだが、気を遣ってか彼女は一緒にお昼を取ろうとついてきた。
(あぁぼっち飯なんて気にしなくて良いのにぃー!)と思いつつ無碍にも出来ず、2人で前から気になっていたイタリアンに入った。
私の中で彼女は、イジリの延長でひどいことを言われてもされても笑って流せる子。
大雑把で詰めが甘く、でもそれも流せちゃう仕事上ではちょっと困った子。
きっと華やかな道を歩んでいるのだろうと思って警戒していたが、自称根暗なだけあって本当に根暗だった笑
嫌なことは嫌、やりたくない事はやらない
でもその為に仕事をバリバリこなす大崎さんに憧れている
と言ってくれた。
キミの目には一体世界はどんな風に映ってるんだと思った。
私から見た職場の私は
『上司に噛み付いて干されて、ふてくされて皆から離れている大人気ない人間』
なのだが、彼女から見たら違うらしい。
嬉しいような、申し訳ないようなビミョーな気持ちだった。
憧れられるような人間ではないのだけれど…。
彼女は人気者でニコニコしていて、どこに行っても真ん中に引っ張られる。
けれど、それは度重なる転校で身に付いてしまった彼女なりの処世術らしい。
でも、こんな感じだから取るに足らないヤツ認定されてしまって辛いと話してくれた。
1時間話していると
政治のこと
女性が働くこと
結婚
生きづらさ
色々考えていることを話してくれて、以前少し話した時に感じた「彼女の本心はココかな?」というフラットな部分が見えてちょっと別な視点を得た気がした。
良い顔しぃの八方美人で、パッと見は派手なグループのゆるふわ担当なのだが
根っこはしっかりしていて気が利く、ドライで現実主義
彼女は『孤立しているが結果を出し続ける私』に、本来の自分を見て、それを隠さず出していることに憧れていると言ってくれたのだろう。
私は逆立ちしたってあなたみたいな可愛い子にはなれないよ、と思ったけれど
自我がある状態で、いわゆる『普通・一般的のレールの上を良しとする人々』に囲まれてしまうのは辛いだろう。
私はアナタの根の部分が好きだよと伝えたら、喜んでくれて良かった。
「ココに同じ目線で話せる人がいて嬉しい」と言ってくれて、良かったなぁと思う。
ちょっと彼女に免じて、良い大人をするのもいいんじゃないかなと思ったランチタイムだった。