おそらく私がハゲた原因となった上司が去った。
まさか私より先にいなくなるとは思っていなかったので、ガチで驚いた。
去年の夏なら小躍りして喜んだだろうが、部署が変わって全然関係なくなれば特に何の支障もない。
普通に挨拶をするだけの関係だった。
現金なもので、私に害がないのであれば、他人は幸せであった方が良いと思っている。
もちろん元上司も例に漏れず、その祈りの範疇の人だ。
なんだか大変そうだけど頑張ってくれ
体に気をつけて…くらいの気持ち。
けど、会社の為にガムシャラに働いた彼は、なんの評価もされずに去って行った。
彼が誰もが知る大手企業から、従業員数一桁人のスタートアップにやって来た時の歓迎が嘘のように
ただ使い込まれて終わってしまった。
でもソレは、一時彼が目下の人間にしたことそのものでもある。
経営層も彼も、無意識の搾取を行うからタチが悪い。
あの時どうして私があんなに怒ったのか、伝わったかなぁ…伝わってると良いなぁ
私ももう少し上手に話せていたら、こんな事にはならなかったのかなぁ
でも、彼よりもその上がダメなんだから、彼がどうこうなってもダメか。
さようなら天敵。
可哀想に。
もっと水の合う所で、元気で。
ある方面から見れば、君は気の良い男だよ。
次の場所では、どうかその良いところが沢山発揮されますように。
合掌。