アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

アラサー、ちょっと浮気相手をした

こないだの記事の後日談である。

アレから私は、しばし彼の浮気相手であった。

 

あの後、私は自分のエゴが我慢できずに彼にその話をした。

 

私がどんな人間なのか、どういうつもりでああ言ったのかを知ってほしくなった。

 

私はまだ彼がどんな人なのか知りたかったし、知って欲しくなった。

 

キスをして手を繋いで帰った。

 

おかしい。

なぜ今キスをした。

プロポーズを断られて、男女の関係にはなれないが繋がっていたいと合意したはずだ。

 

アレ…?と思っていたが、私はまだ好きなのだ。

 

求められれば嬉しいし、甘えて良い触れて良いと言われれば寄って行ってしまう。

 

しばらくの間はちょっとずつ時間を見つけて、何度も頬を寄せ合って、何度もキスをした。

抱きしめて欲しいと言い合って、互いの匂いがマフラーに残るまで触れ合った。

離れ難くて「恋しい」と言い合った。

 

だが、環境が変わり距離が生じた。

 

ほぼLINEだけのやり取りになり、離れた分メッセージは増えるのだが、違和感が比例して増していく。

 

彼の言葉が甘くなるにつれ、それに伴わない私の為に使われる時間に気付く。

 

ほぼメッセージを打ってる間だけだ、私のための時間は。

 

彼女と私を天秤にかけて彼女を取ると言われた身、2人の関係を変えてやろうとも私に振り向かせようとも思っていなかった。

 

なので、彼女に怪しまれる行動は極力慎みたいという彼の思いは最優先で構わない。

 

しかし、自ら選んだ都合の良い女ルートではあるが、曲がりなりにも好きだ好きだ言うならお前ちょっとは自分の時間割いて私にくれても良いんじゃないの?!と若干イラついていたのは確かだ。

 

いやお前その予定はええやん!とか、何でそこでチラッと私に会うとか考えらんないのかね!?とか

 

イライラした笑

 

何だかメル友みたいなモンになり下がってる気がするな〜と思いつつ、2週間ほど顔を合わせていないので想いは募る。

 

今まで毎日一緒にいたのに、隣にいない寂しさを互いに味わい続け、好きだ好きだと言い合うことばかりが増え、モヤモヤがピークに達していた。

 

会いたい、会いたいを繰り返して、遂に久しぶりに顔を合わせたのだが、私も彼もなにぶん人見知りのコミュ障だった。

 

しばらく会わない間にスッカリ距離ができていて、久しぶりの再会は悲しい記憶ばかり上塗りされて終わってしまった。

 

手を繋ぎたくて触れるのだが、握り返されない。

相手が触ってくれるのだが、気恥ずかくて拒否してしまう。

 

どうしたら良いのか分からなくて、何だか距離ばかり感じて、もう終わりなんだなと肌で感じた。

 

そしていつものブロック削除ルートにたどり着く。

 

決定的に傷付いた出来事は、ネタにも出来ないので私の胸にしまっておく。

 

その事について彼と話す気にもなれず、この不毛な恋を延命してしまったのは自分だと言い聞かせて、私の初恋は終わったのだ。

 

と思うが、終わったのだろうか。

分からない。

 

察し切れないから話してくれと彼は言う。

私はどこまで甘えたら良いのか分からない。

 

傷付いたよ、嫌だったよ、会いたいよと、言って良いのか分からない。

 

だって都合の良い女でいようと、自分で決めたのだ。

 

都合の良い女って難しい。