アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

一時の感情に振り回されがち

何だか自分がこんなに冷静じゃない人だとは思わなかったのだが、思えば私は昔から冷静ではない。

 

ガキ大将だった小学校時代

人は自分の思い通りにならないと知った中高生時代

 

思い通りにならないのだと知った時、どうしたら良いか分からず変な距離の取り方をするようになった。

 

そして今も、一時の感情で拒絶したくずぴを見かけるとどうしてもグッときてしまう。

 

仲直りしたいなと思うのだが、それも一時の感情で、またきっと我慢できなくなったら同じことをしてしまう。

 

私は多分、この人を思い通りにしたい。

だが、彼は一人の人間で、犬や猫ではない。

 

犬や猫だったとしても、飼い主のいる犬だ。

「お家を捨てて私の所においで」と引っ張ってくる訳にはいかないのだ。

 

「私はどうしたいか」を考えろと人生の先輩に言われ続けてきた。

 

彼のことは好きだ

仲直りしたい、また一緒に遊びたい

でも他の女のことは聞きたくないから友達にはなれない

彼女と別れて私と付き合ってほしい

何なら結婚して欲しい

けど、この人と一緒に生活する覚悟はない

この恋を見届ける覚悟ができない

もう傷付きたくない

 

もう傷付きたくないな…というのが、一番最後に残った答えだった。

 

彼が前世の半身だったんじゃないかと思ったこともあった。

彼にも、同じことを言われたことがあった。

 

だが、今は「きっと違う」と思ってしまう。

心の根っこの部分が違う気がする。

 

私たちは、凹と凹だ。

決して綺麗にハマることはない。

 

彼は私と一緒だ。

自意識の塊で、自分に依存してくれる人を探している。

 

自分がいなければ生きていけない人が欲しくて、その人に自分の存在意義を伝えてほしくて、そうすればココに居て良くて

 

でもその人に責任は持てない

 

ただ自分の存在を見つけるためだけにそばに居てくれる人を求めている。

 

彼は私と関係を持つ前にも浮気を繰り返していて「何回こんなことするんだろうと思う」と零していた。

 

何度でもするだろう。

彼が自分で立たない限り、何度も何度も自分を見つけるために拠り所を探すのだ。

 

私は彼の拠り所にはなれない。

一緒に支え合っては行きたいと思うけれど、彼の存在が必要だと泣いて叫ぶことはできない。

 

彼には彼の人格があって、人生があって

それが幸福であってほしい

でもそれは、誰かが彼に与えるものではないし

彼は与えられることも望んでいない。

 

ただひたすら、彼は自分の存在を強く肯定されたがっている。

 

彼に離れたいって言われれば、良いよと言ってしまう。

死にたいって言われれば、良いよと言ってしまう。

 

本当は「離れないで」と泣き叫んで欲しいのかも知れないと分かっていても、私はそれが彼にとって幸せなのかそうでないのか、見極める自信がない。

 

彼がしたいことをさせてあげたい。

彼を幸せにしてあげたい。

 

その自信も覚悟もない。

 

人生でとんでもない恋に落ちるのは3回あるらしい。

1回目をものにした人はあまり見かけないが、2回目を見極めた人はネット上で一人だけ知っている。

 

私の周りには、1回目を逃していつまでも思いを馳せる人が2人いる。

とんでもなく好きな人を、みんな逃してしまうんだなぁ。

 

後悔のないように、か。