アラサー元腐女子の奮闘記

恋愛奮闘記からただの奮闘記に。生きることそのものが戦い

フリーダムな人間に翻弄される

私も自分のことは結構な自由人だと思っていたが、この世にはもっと自由な人間は沢山いた。

 

結局この私も自称自由人なだけで、社会の一般常識に染められし1人なのであった。

 

今回の自由人はエアコンクリーニングのおじさんである。

 

今一人暮らししている家は賃貸なのだが、備え付けのエアコンが時たまおっさんみたいな臭いがし始めた。

 

去年の冬の話。

 

カビを拭いたりフィルターを掃除したりしながら冬を越したが、今期はそうはいかなかった。

 

息が苦しい…!

なんだか微熱もある…

エアコンからはおっさんの臭いがする…

コロナか!?

 

と思ったら、微熱とダルさは生理前のせいで、喉のイガイガと息苦しさは多分エアコンのカビからだった。

 

耳鼻科にいったところ、喉も鼻も綺麗だし、花粉かなぁ?でも副鼻腔炎でもないしなぁ?みたいな感じでお医者さんも困っていた。

 

で、家で疑わしいものと言えばエアコンだ。

私は寒がりなので、大体いつも5月くらいまでこたつを出してエアコンをつけているのだが、3日間我慢して見た。

 

日に日に喉の調子が良くなっていくのを感じる。

 

くそぉ…絶対カビじゃん…寒ぃ…と思いながらしばらく我慢していたが、もう耐えきれなくて管理会社にエアコンクリーニングを頼んだ。

 

快くOKをくれて、クリーニング業者さんを手配してくれた。

業者のおっさんから電話が着て、いつ頃が良いか聞かれる。

 

「今リモートなのでいつでもOKです。1番早い時間でお願いします」と頼むと

「いつでもお家いんの?コロナで?」

「あ、はいコロナで会社通勤しないんで」

「へぇ〜!」

ん…いや、へぇ〜じゃなくていつになるんやオッサン。

 

「あ、で、いつでも良いんですけどいつが1番早いですか?」

「3、4日後かな〜!今忙しくてさ」

「分かりました、じゃあ私ほんとにいつでも良いので、日時確定したら教えてもらって良いですか?」

「はいはーい、じゃあまた電話しまーす」

お前は親戚のおっさんか!?とは思うものの、リアルに親戚のおじさんが多い私は割とオッサンのこういうノリ嫌いじゃない。

 

そして1日経過。

電話はこない。

 

オッサン…忘れてんな?

 

ドヤされたらヤダなと思いつつ、喉の健康を思うとおっさんに迷惑がられることなんて考えていられない。

 

「もしもし?○号室の大崎ですけど」

「あ〜!コロナの」

 

ジジィーー!!!

あ〜!じゃねぇし私がコロナみたいな言い方すんなwwww

 

「いつ頃になりそうかなー?と思って電話したんですが」

「そうですね〜!明日行こうかな!」

 

ジ、ジジィーーーーーーーー!!!!

いや、早い方が嬉しいけど!

別にどこにも行かないけど!!

 

「分かりました、ちなみに何時頃…?」

「定かでないけど」

定かでないんかい

「2時か3時に行こうかな」

 

本当に定かでない…!!!

い、良いけど!!

いるけどさ!予定もないんだけど!!www

そのふわっとした感じはだいぶ親しい友達と約束する時のレベルやぞ!!!

 

じゃあ当日いらっしゃる前に電話ください、ということで電話を切り、当日。

 

「もしもし、私エアコンの○○です」

オッサン、私のことはコロナの大崎で認識してて自己紹介はエアコンの○○なんだな。

 

「今日1時頃行きますんで!」

 

ジジィーーーーーー!!!!!!

絶対早めに来ると思った!!!www

良いけど!

ありがとう早めにしてくれて!ww

 

「私はいけないんで下の職人が行きますね」

 

ジジィ来ないんかーーーーい!!!!

もう会いたかったわ!逆に会いたかった!!!

どんなジジィなのか見たかったわ!!

 

一方的にフリーダムなジジィに振り回され、でも結果的には思ったよりも早く来てもらえてありがたいと言えばありがたい。

 

私の片思いでエアコンクリーニングジジィとの関係は終焉を迎えた。

良いな、このフリーダムさ、私も見習いたいと思うものの、一般社会のビジネスとしては結構ダメなんだよなwww

でもそれくらいのゆるさでやっていけてるの、凄く良いと思う。